先日の出来事ですが、日頃買い物をしているドラッグストアで、いつも通り買い物をして、いつも通りQR決済で支払いをしていました。
会計後はもちろんレシートが出ていて、その日は通常の買い物についてポイントが5倍の日でした。
500ポイントを達成するには、わずか50ポイント程度が必要でした。

レシートと同時に買物券が発行されて、いつもでしたらすぐに財布やかばんにしまいますが、その日に限っては買物を袋詰めした後にしようと思い、そのままカウンターに置いてしまいました。

駐車場を出るところで忘れ物に気づき、すぐに戻ってレジ担当の店員さんに事情を説明しましたが、買物券を拾ってくれた人はいませんでした。

「ただの買物券ですよ!」という声も聞こえてきそうですね。
たしかに、ただの買物券です。
ただし、気分的には取られてしまった、という感覚でした。
きっと誰でも、同じような経験をしたら、少し残念な気持ちになると思います。

損をしたわけではないのですが、自分のものではないと分かっていながら、まるで幸運が訪れたかのようにそれを取る行動自体が、僕には理解しがたいのです。
でも、そういう人がいるのも現実です。

幸い今回は割引券で済みましたが、もし高額な私物や財布ごと取られてしまえば、かなり面倒なことになります。
仮説ですが、高額なものやそれほど価値のあるものではないからこそ、犯罪や罪悪感が鈍ってしまうのかもしれません。

日本では落とし物の返還率は70%〜90%、世界平均は30%〜60%(Japan Rarより)。
返還率の高い日本ですから、その結果は日本人の国民性を表しているとも思います。
ただし、一部の人の行動を「全体的」に捉えるのは危険だと感じます。

最近は外国人問題が報道で目立つようになり、一部の外国人による犯罪が強調されることがあります。
そうした報道は、ますます「全体性」を視聴者に刷り込んでしまいます。
ニュースを見て全体を判断してしまうのは自然なことですが、だからこそ、私たちは一歩踏みとどまって考える努力が必要だと思います。

冒頭の出来事の翌日、別のスーパーでレジに並んで会計を待っているあいだ、僕の前にいたおじいちゃんが、自動精算レジで支払いを始める前に、前の人が忘れた割引券付きレシートに気づき、すぐに声をかけました。

おじいちゃん
「すみません、割引券を忘れていますよ!」

忘れた人
「ありがとうございました、助かりました!」

おじいちゃん
「いいですよ。自分のもののように使ったらおかしいでしょう!」

何気ない、ごく普通の出来事ですが、誠実さや感謝の大切さ、そして何があっても全体的に考えてはいけない、ということを改めて思い出させる大きなきっかけになりました。
こういう小さな出来事は日常の中で見逃しがちですが、実はとても大切なことだな、と感じます。

自分自身も全体の一部にすぎませんが、一人ひとりの小さな行動が、少しずつ全体をより良い方向へ導いていくと信じています。

余談ですが、その後、別件で電気製品の不具合があり返品・交換してもらった際、思ってもいませんでしたが、迷惑料としてそのお店から500円のクーポンをもらいました。

鬼滅の刃の主人公、竈門 炭治郎を思い出しました。

「人にしたことは、巡り巡って自分に返ってくる」